東京屈指のおしゃれスポットである表参道。明治神宮の参道であることが名前の由来です。その表参道をずーっと歩いた先、緑の森に守られる「明治神宮」を訪れました。
南参道の入り口にある、見上げるほど立派な鳥居。明治天皇をお祀りしている明治神宮の各所に天皇家の菊の御紋がみられます。
参道を進む両脇には、背が高くて幹も太い立派な木々がそびえています。
ほかの神社によくある杉並木とは違う、森のなかに入っていく感覚…。それはたぶん、この明治神宮の鎮守の森が“永遠の森”をめざしてつくられたからだと思います。
調べてみると、大正4年に全国から献木されたおよそ10万本が東京ドーム15個分もの広大な敷地に植林され、森がつくられたそうです。
伊勢神宮や日光東照宮のような荘厳な杉並木を求める声も多いなか、100年後の未来を考え、椎の木や樫の木など、照葉樹を植えることにこだわったとか。世代交代しながら未来に続く森、当時の人たちの想いが今現実になっているすてきな場所です。
訪れたのは肌寒くなってきた晩秋。色づく紅葉も目も楽しませてくれます。
掃き清められた参道と都会のど真ん中とは思えない清々しい空気に自然と背筋がピンとします。
参道には奉納された大量の酒樽も発見。銘柄をチェックするお酒好きの人、インスタ映えしそうな写真を撮っている人、みんな足をとめていました。
こちらは南神門です。
以前お正月に訪ねたときは、干支の絵馬が掛けられ、新年を祝う装飾がされていました。ここを抜けると拝殿が見えてきます。
立派な拝殿。
初詣には300万人近い参拝者が訪れるそうです。日本一の参拝者数、さすが明治神宮です。
ちょうど七五三の季節。かわいらしい着物姿の参拝者にも会えました。着物姿の子どもたち、外国人観光客から写真撮影を求められたりして、照れているのがまたかわいかったです。
拝殿の左手前にも2本ならぶ立派な楠の木がありました。“夫婦楠”と呼ばれ、夫婦円満、良縁を願うパワースポットとして知られています。
このほかにも“清正の井戸”、“亀石”など有名なパワースポットがありますが、今回訪ずれてみて明治神宮と鎮守の森そのものが、パワースポットなのではないかな、という気がしました。
いつもたくさんの人が参拝に訪れている明治神宮。鎮守の森に込められた想いを知って、なぜ人々がここに集まるのか、少し分かった気がします。人生の節目にまた訪ねたい場所でした。
旅データ
- アクセス:原宿駅(原宿口[南口])から徒歩1分
- URL:https://www.meijijingu.or.jp/