お台場にある「日本科学未来館」。館長は元宇宙飛行士の毛利さんで、エッジの効いた企画展を開催していることは知っていましたが、今回初めて実際に行ってみました。
どちらかというと、子ども向けの施設かと思っていましたが…、大人の知的好奇心をガンガン刺激してくれる場所で、外国人観光客の姿も多く、日本の先端技術をちょっと誇らしく思えるそんな場所でした。
外観は科学未来館のイメージにぴったりの洗練されたデザイン。
ゆりかもめの「テレコムセンター」駅から歩いて5分ほどの距離にあります。
1階の吹き抜けには、科学未来館のシンボル的なオブジェ「ジオ・コスモス」が浮かびます。
ソファーに寝ながら見上げることができる斬新な演出。この映像、なんと今の地球だそうです。気象衛星の撮影したリアルな映像が映し出されます。
世界の平均寿命、エネルギー消費量、人類の軌跡など、さまざまな科学的データが可視化されるそうです。
日本のような長寿国もあれば、50歳代が平均寿命の国もあったりして…。地球規模でみると見えてくる現実、ジオ・コスモスが体現してくれます。
科学未来館の常設展は3つのゾーンで構成されています。先ほどのジオ・コスモスは地球とつながるゾーン。3階には未来をつくるゾーンがあります。
ロボットとともに生きる社会、それもひとつの未来の形です。アシモの実演にはびっくりです!
なめらかな動きと高度なパフォーマンス。手話にあわせた歌まで披露してくれました。アシモの身長は130cm。将来、人間と暮らすことを考え、このサイズにしたそうです。
ロボットと暮らす社会、正直まだ心の準備ができていない気がします。現実としてそろそろ考えなければいけない時期だな、と感じました。
アンドロイドと話せるコーナーもあります。
ロボットらしいアシモとは違って、どんどん人間に近づいているアンドロイド。違和感もありつつ、その仕草から目が離せませんでした。
未来逆算思考を体感できるゲームは子どもたちに人気でした。
50年後の子孫にどんな地球を贈ることができるか、そのために今私たちがするべきことは何なのか、逆算して考えるものです。ゲームは難しく、豊かな資源を未来までつなぐことの大変さも実感できる仕組みでした。
とっても考えさせられるパネル。
「未来はまだ決まっていない。だからこそ、今考えて行動することが必要」そのとおりですね。
5階は世界をさぐるゾーンです。
宇宙、地球、生命などのテーマで展示されています。ともに進める医療のコーナーでは、よりパーソナルな医療のあり方が提示されていました。
いろいろ考えて頭が疲れたら最上階の休憩スペースへ。
お台場の景色を見ながらランチやスイーツも楽しめます。
宇宙食も買えるミュージアムショップや、ドームシアターなど、まだまだ魅力いっぱいの科学未来館。
難しくてとっつきにくい先端科学を、身近な問題に置き換えて新しい視点を提示してくれる、そんな変換装置のような場所でした。仕事に疲れた頭もリフレッシュできるかもしれません。
大人にこそおすすめの「科学未来館」です。
旅データ
- 入館料:620円
- アクセス:ゆりかもめ「船の科学館駅」「テレコムセンター駅」から徒歩5分
- URL:https://www.miraikan.jst.go.jp/