おしゃれなカフェなどが並ぶ街、白金台に天然記念物及び史跡にも指定されている「国立科学研究所附属自然教育園」があります。
約20ヘクタールの敷地には、1,400種以上の植物、2,000種を超える昆虫や鳥類が住み、まさに都心のオアシスです。
![天然記念物及び史跡](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu2-1.jpg)
園内では動植物の名前の表示板や解説が分かりやすく整備され、歩きながら自然を学ぶことができます。
JR目黒駅や地下鉄の白金台駅からも、徒歩10分弱でアクセスも良好。入口で310円の入園チケットを買い、リボンをもらって、まずは野草が並ぶ「路傍植物園」へ。
![路傍植物園](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu3-1.jpg)
見上げると、新緑のトンネルからは木漏れ日が注ぎ、足元には見知らぬ野草たちがたくさん!
![ほうちゃくそう](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu4-1.jpg)
細長い頭を下げているのは「ほうちゃくそう」、
![えびね](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu5-1.jpg)
赤紫の小さな花が集まっているのは「えびね」です。
![三叉路](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu6-1.jpg)
三叉路に出ました。
![モミジ青葉](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu7-1.jpg)
この辺りは紅葉のビューポイントで、秋になると紅葉狩りを楽しめます。訪れた日は、青々としモミジの葉が風に揺れていました。
ここからは「ひょうたん池」へ歩いてみました。
![物語の松](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu8-1.jpg)
途中出会ったのは、巨大な「物語の松」。江戸時代、この土地が徳川光圀の兄にあたる高松藩主「松平讃岐守頼重」の下屋敷だった頃の庭園の名残りだそうです。
![ひょうたん池](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu9-1.jpg)
ひょうたん池に出た途端に空が大きく広がりました。この日は水辺のベンチでお弁当を広げました。
![水生植物園](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu10-1.jpg)
ひょうたん池をさらに進むと「水生植物園」です。池を渡る橋の上から、水面を覆う植物を間近に見ることができ、東京ではめずらしいミズスマシも見かけました。
![ちょうじそう](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu11-1.jpg)
目を引いたのは、花の形が漢字の「丁」に似ていることから名がつけられたという「ちょうじそう」です。ブルーの星のような可憐な花が水面に広がっていました。
![のいばら](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu12-1.jpg)
「のいばら」や「はなしょうぶ」もたくさんつぼみをつけていたので、そろそろ花が見られることでしょう。
![はなしょうぶ](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu13-1.jpg)
湿地沿いの「森の小道」に入っていくと、ケヤキやミズキなどの落葉樹の高木が並び、秋には色鮮やな紅葉が楽しめるそうです。
![森の小道](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu14-1.jpg)
ぐるっと一周すると、武蔵野植物園に出ます。
武蔵野植物園の近くには「あずまや」があり、水辺も近く、涼やかな休憩スポットでした。
![あずまや](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu15-1.jpg)
近く咲く鮮やかなつつじの花は、街中と違い、野生の趣を感じました。
![つつじの花](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu16-1.jpg)
西側の静かな道を進むと「いもりの池」。そして近くにコナラ林がある「水鳥の沼」に出ます。
![水鳥の沼](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu17-1.jpg)
この沼では、カルガモやサギなどの水鳥に出会えるそうです。
出口へ向かう途中には、かつて豪族が住んでいた痕跡を残す「館跡」がありました。
![館跡](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu18-1.jpg)
館を守っていた、小山が連なる塀のような「土塁」の断面が残され、当時の屋敷の大きさを想像させます。
![さわふたぎ](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu19-1.jpg)
この道では、白い綿毛のような「さわふたぎ」の花に人々が集まり、早々と「がくあじさい」の花も咲いていました。
![がくあじさい](https://www.tokyo-tabi.com/wp-content/uploads/2018/04/kagakuhakubutu20-1.jpg)
自然教育園では、自然に親しむためのセミナーも行われています。専門の研究者の解説が聞けるそうなので、興味のあるセミナーに参加して知識を深めると、園内をもっと楽しめそうですね。
旅データ
- 入園料:300円
- アクセス:JR目黒駅東口・東京メトロ白金台駅出口1から徒歩約10分
- URL:https://www.ins.kahaku.go.jp/