村上隆の描く現代アートとともにスタートした「六本木ヒルズ」。
森タワー52階の展望台「東京シティビュー」、同フロアにある森美術館、200以上のレストランと店鋪、シネコン、ホテル、オフィス、そしてテレビ朝日と、街全体が新しい情報を発信しつづけています。
3月の後半、東京の桜は満開間近と聞き、お花見スポットとしても有名な六本木ヒルズ内の「毛利庭園」に足を運びました。
六本木ヒルズの中にある「毛利庭園」は、日本の四季に触れることができる空間です。六本木ヒルズ誕生以前は一般に公開されていませんでしたが、建設にともなう再開発をきっかけに整備され、公開にされました。
元は毛利綱元の上屋敷でしたが、のちにニッカウイスキーの工場だった時代もあるそうで、端正な日本庭園には桜をはじめたくさんの樹木が残されています。
六本木通りから森タワーを抜け、「ヒルサイド」の中を地下2階に降りていくと、淡いピンクの霞が広がる毛利庭園に出ました。
「毛利池」を中心とする回遊式庭園には、ソメイヨシノとヨウコウザクラが花開き、可憐な枝垂れ桜も風にゆれています。
小ぶりな庭園ながら、遊歩道沿いに置かれたベンチでは、小川につながる渓谷や
四季の草花など、六本木という街の中とは思えない日本情緒を感じることができます。
週末ということもあり、遊歩道は桜をみあげながら散歩を楽しむ人々でいっぱい!
人気撮影スポットは、池から浮き出たハートの形のオブジェの前。
江戸時代からの歴史的景観になじむようにと、フランスの近代美術家 ジャン=ミシェル・オトニエルにより作られた作品で、毛利池のまわりを歩きながら見ると、メビウスの輪にも見えるそうです。
毛利庭園に面してテレビ朝日の社屋があり、そのビル周辺には芝生広場が広がっています。
ポカポカ陽気で横になりお昼寝中という人もたくさん見かけました。
「ヒルサイド」の中には、広いオープンテラスのあるイタリアンレストラン「毛利 サルバトーレ クオモ」ほか、テイクアウトメニューのあるお店も多いので、庭を眺めながら青空ランチも気持ちがよさそうです。
テレビ朝日の横から、冬のイルミネーションで有名なけやき通りを渡り、ブランドショップが並ぶ「イーストコースト」の中庭を抜けると、
長い桜のアーチがつづく「六本木さくら通り」です。
坂道の桜並木を高級車が次々と走り過ぎていく様子は、いかにも六本木ヒルズです。
日が暮れてきたので、毎年恒例となっている毛利庭園の桜のライトアップへ。
淡い色の花びらが、少しずつ温かい光に包まれ、毛利池の水面には桜の姿が映し出されていました。
夜になっても人出は多く、桜に酔いしれ時間を忘れて眺めている人も・・・。
ハートのオブジェも、夜はさらにロマンチックに見えますね。
盛りだくさんの六本木ヒルズでしたが、1日の終わりは展望台「東京シティビュー」か、お天気がよければ屋上の「スカイデッキ」から東京の夜景を満喫するのもおすすめです!
旅データ
- アクセス:大江戸線六本木駅(3出口)から徒歩5分
- URL:https://www.roppongihills.com/