寺社

【豊島区】子育て祈願の「鬼子母神堂」で歴史を感じる

鬼子母神堂

池袋駅や目白駅からもアクセス可能な鬼子母神堂は天正6年(1578年)に創建されました。清土(文京区目白台)から出土した鬼子母神像を祀るためにお堂を建てたのがこの場所の始まりとされています。

鬼子母神堂

鬼子母神というのは安産・子育(こやす)の神様です。その昔、鬼子母神は多くの子が居ましたが、性格が暴虐で近隣の幼児を食べて恐れられました。

そんな彼女を見たお釈迦様が彼女の末の子を隠したところ鬼子母神は大変嘆き悲しむということがあったそうです。そのような出来事が戒めとなって、彼女は安産・子育の神となることを誓ったという言い伝えがあります。

本堂

私がこの場所に興味を持ったのは、椎名林檎の「歌舞伎町の女王」のPVのロケ地として鬼子母神堂が使われていたことです。

椎名林檎の歌のテイストに赤い鳥居がぴったり合っているし、鬼子母神という場所の信仰と椎名林檎の存在感もがリンクする感じがします。もし訪れることがあればぜひPVも見てほしいです。

鳥居

そしてここには大きなイチョウの木があります。

イチョウの木

樹齢700年に及ぶ大樹は子育てイチョウ・子授けイチョウとも言われており、鬼子母神ができたた時より前からこの地にあったものとされています。

境内には創業1781年、江戸時代から続く日本最古の駄菓子屋「上川口屋」があります。(残念ながら…訪問した日は休業…)

上川口屋

江戸時代の鬼子母神参詣土産の一つに川口屋の飴というのがあったそうですが、ここのお店の飴のことなのでしょうか。「川口の飴は照り降りなしに売れ」という川柳が詠まれたそうです。

今も境内で販売している参詣土産の一つに「すすきみみずく」があります。

すすきで作られたみみずくは、母が病気の貧しい娘のために鬼子母神でお百度参りを毎日繰り返し、それが100回目を迎えたときに鬼子母神が娘にすすきみみずくの作り方を教え、それを売り出して評判となり、母も病気から救われた逸話が残っています。

鬼子母神内にはいくつもみみずくの石像があって…これもこの逸話があるからでしょうか。

みみずくの石像

年間を通してさまざまな行事が行われている鬼子母神、ぜひ見学してみてはいかがでしょうか。

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