歌舞伎というと伝統文化であり「敷居が高そう。初見じゃ楽しめなさそう」というイメージがありますよね。そんな人たちに嬉しい、歌舞伎の『一幕見席』というシステムをご存知でしょうか?
『一幕見席』では歌舞伎の一幕のみをリーズナブルな価格で観劇できるんです。今回、歌舞伎初心者の私ですが『一幕見席』を体験してきました。
東銀座駅直結の歌舞伎座。
今月の演目が和風な絵で紹介されています。
今日一幕だけ見るのはこちらの『猿若江戸の初櫓』。
猿若と出雲阿国の一座が江戸にやってきて舞踊を披露する、江戸の歌舞伎の幕開けの一幕です。
建物の左手に『一幕見席』のチケット売り場と入り口があります。
通常歌舞伎座は昼の部と夜の部と分かれていて、それぞれ座席のクラスにより4,000円~20,000円といった観劇料です。しかし、今回の一幕は1,000円と大変リーズナブル。
さっそく一幕見席入り口から入場します。
ここから入ると、1階から3階の客席には行くことができないようそうです。エレベーターに乗って4階の一幕見席に到着。日本人向けの解説のイヤホンガイドも500円くらいからレンタルできます。
今回私は『猿若江戸の初櫓』の内容など前情報は全く頭に入れず、イヤホンガイドも使わず楽しめるのか体験してみました。
座席はかなり傾斜が付いていて、細長い二列の席でした。
外国人の観光客の方が目立ちました。
そして開演です!
・・・30分の演目はあっという間。初体験の私でもくすくす笑いながら楽しんで観賞できました。舞台の奥の壁の背景はよく見えませんが、三味線やお琴も唄も生演奏ですごく迫力があり臨場感はしっかり感じられます。
主役の猿若役の歌舞伎役者さんが中村勘九郎さんだったのですが、愛嬌がある演技にも舞にもくぎ付けになっちゃいました。1,000円だったら映画みたいなものなので、お手軽にまた来たい!
今回は平日の昼間だったので、『一幕見席』にも空席がありましたが、日によって立ち見になることもあるようです。
『一幕見席』をきっかけに歌舞伎の世界を楽しんでみるのはいかがでしょうか?
旅データ
- 観劇料:1,000円
- アクセス:東銀座駅3番出口から徒歩すぐ
- URL:https://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/makumi/