約122百平方メートルの面積をもつ「芝公園」は、都立芝公園と区立芝公園からなり、港区という都心にありながら、都立芝公園だけでも東京ドーム約10倍の面積をもちます。
明治6(1873)年の開園時、公園の敷地は芝公園1−25号地の区画に分けられました。
その区画が現在も残り、それぞれの区域は号地で呼ばれていますが、これはあまり知られていないかも知れません。
今回はそれぞれの区画をめぐりながら、芝公園に咲く桜めぐりに出かけました!
都営地下鉄三田線の芝公園駅に近い、1号地からスタートです。
さっそく芝公園の交差点近くに桜が咲いています。
1号地は環状三号線に沿って小川の跡が残さていますが、その川沿いの濃いピンクと白の花桃、淡いピンクの桜がまるでかわいらしい三姉妹のようで、梅が終わった1号地を華やかにしていました。
花桃は2019年の台風で半倒木したそうですが、支柱に支えられ今年も見事にたくさんの花をつけたのだそうです。
近くには桜の苗が植えられ、二輪の花を咲かせていました。みなさんも今後の成長を見守ってくださいね。
おなじく1号地にある芝丸山古墳は、芝公園の人気お花見スポットです。
梅林後方から階段を上っていくと、色鮮やかな鳥居の「円山稲荷」がある広場にでます。
この広場は中央と周囲にソメイヨシノの木があり、桜につつまれる空間です。古墳の上で桜を愛でるという、あまりない経験を味わってみてください。
芝丸山古墳から降り環状三号線へ戻りましょう。
右手に「ザ・プリンスパークタワー東京」見ながら進むと、芝生も多く「体力測定健康歩道」もある17号地です。
ソメイヨシノの足元には菜の花やチューリップが植えられ、歩くのが楽しいエリア。
国道302線を西側へ渡り階段を登ると、児童遊園と広場のある18号地。
「いきいき広場」「のびのび広場」「児童公園」があり、広場からは東京タワーが間近に見上げられます。ちょうど美しい枝垂れ桜との景色を見ることができました。
隣の19号地は「もみじ谷」とよばれ、渓谷と紅葉が素晴らしい景色を織りなします。
東京タワーの前を通る東京タワー通りを渡ると、森林の散歩道のような23号地に入ります。
途中「平成末広稲荷社」があり、道をぬけると集会広場にでます。
周囲を桜がかこむ広場で、レジャーシートを広げて、家族でお花見ができる絶好のスポットです。
東京プリンスホテルの横を通り、歩道橋を渡ると、テレビドラマの撮影などでも有名な4号地。
芝公園に号地という番地?がついているのを知らない方でも、「4号地」という区画はご存知の方が多いのでは?
御成門交差点側からのライトアップされた夜の東京タワーが、両側にならぶ街路灯の先に見え、夜は特にロマンチックですよ♡
「多目的運動広場」「児童遊園」「みなと図書館」などもあり、いつも子どもたちが元気にかけまわっているエリアでもあります。
ここからも桜ごしに東京タワーが見える撮影ポイントです。
都営三田線御成門駅近くには、大きなソメイヨシノの木が。こちらも芝公園の入口のひとつです。
日比谷通りをわたると、都営三田線芝公園駅まで、5号地、6号地、8号地、10号地、12号地と細長い区域がつづきます。
通り沿いには桜の木がならんでいるので、広く長い道を桜をながめながらお散歩してくださいね。
15号地までくると、芝公園をほぼ一周です。芝公園の桜の見頃は例年3月下旬~4月上旬頃。ぜひ桜の季節に訪れてみてください。
- アクセス:都営三田線「芝公園」A4出口から徒歩3分
- Web:https://shiba-italia-park.jp/shiba/