新宿から中央線快速で15分。毎年住みたい街ランキング上位に入る街、吉祥寺。
おしゃれなカフェや緑豊かな井の頭公園、ジブリの森美術館など訪れたい場所がたくさんありますが、ここには有名な歌謡曲にもなった「神田川」の源流があることをご存知でしょうか?
おしゃれスポット吉祥寺・井の頭公園には実は深い歴史がたくさん隠されているのです。それを見に行って来ました。
井の頭公園と言えば池の上にかかった七井橋や、白鳥型の貸しボートを楽しむ姿を思い浮かべる方も多いと思います。
ですが今回は池を正面に左手に歩くこと2分。最初の七井橋とは比べ物にならないほど小さな石の橋があります。この橋の下の流れが神田川の源流で、ここが神田川のスタートです。
源流を示す小さな立看板もありました。
石の橋を渡って突き当たりを右に進みます。池を挟んで先ほどと反対側を歩くと、こちら側は緑がたくさんあり、森林浴気分が味わえます。しばらく歩くと左手に小さなお店が。
ここはブルースカイコーヒーと言う小さなコーヒーショップで、スペシャリティーコーヒーがなんと250円で楽しむことができます!
コーヒーを片手に散策を続けると、七井橋を越えたあたりに緑の屋根と赤い橋のコントラストが美しい井の頭弁財天が見えてきます。
小さな社ですがきちんと手入れもされ、お参りに来る人が途切れません。また境内の左手に見慣れない神様がいます。
宇賀神と言う神様で頭は人間、身体は蛇という姿をしており五穀豊穣の神様です。社をぐるりと回ると、裏手には銭洗弁天がありますので、お金が増えるように手持ちのお金を洗うことも忘れずに。
弁財天の入り口の向かいには石碑があります。
寛永6年(1629)、三代将軍家光が鷹狩りの際に、井の頭池の水が江戸の飲料水の源であることから「井の頭」と名付け、池の側のこぶしの木に刀で井の頭と刻んだと言う言い伝えがあります。
ただ、そのこぶしの木は焼失してしまい、この石碑が建てられました。
弁財天を出て、ぐるりと池を回ると神田川源流とちょうど反対側にひっそりと隠れるように「お茶の水」と呼ばれる涌き水があります。
その名前の由来は慶長11年(1606)に徳川家康がこの湧き水でお茶を飲んだところ、とてもおいしかったのでお茶の水と名付けたと言われています。
その時に使ったと言われる茶臼が井の頭弁財天に収められています。
園内をぐるりと回って約20分。これだけの史跡を楽しむことができる井の頭公園は、今大人気の「ポケモンGO」の人気スポットにもなっています。
公園内を散歩しながら史跡巡りとポケモンをゲットしてみてはいかがでしょうか。
旅データ
- アクセス:JR中央線吉祥寺から徒歩5分/京王井の頭線井の頭公園から徒歩1分
- URL:https://www.mitakanavi.com/spot/map_inokashira.html