愛宕山(あたごやま)は港区愛宕にある丘陵。23区内では最も標高が高い自然の山で、山頂には愛宕神社があります。江戸時代からお花見で賑わったそうで、その様子は歌川広重等の錦絵にも残されているんだとか。
正面には大鳥居、そしてそびえる86段の石段は「出世の石段」または「男坂」とも呼ばれています。
横になだらかな「女坂」もありますが、ご利益あるように頑張って昇りましょう!
「出世の石段」を上がると、ソメイヨシノに覆われた「一の鳥居」があります。奥に見える建物は愛宕グリーンヒルズ。
奥に進むとまず「丹塗りの門(にぬりのもん)」があります。6月には「ほうずき市」があり、「丹塗りの門」の前には茅の輪が置かれ、これをくぐると災いを避けられるといわれています。
境内右手奥の社務所前にある「福壽稲荷神社」の鳥居です。桜の間から虎ノ門ヒルズがのぞいています。
丹塗りの門をくぐると、主祭神「火産霊命(ほむすびのみこと)」が祀られた社殿が見えてきました。社殿近くには、曲垣平九郎が枝を折った梅の木が今も残っています。
境内には山の上とは思えない大きな池もあります。ソメイヨシノなど、数種ある桜は五分咲き。白い花がかわいらしい、ユキヤナギがちょうど満開でした。
誰かがエサをあげたのか、集まっていた池の鯉がいっせいにしぶきを上げていました。
「一の鳥居」のすぐ脇には「弁財天社」の鳥居があります。
そして「弁財天社」のすぐ脇には、愛宕神社が23区内の最高峰最を示す「三角点」がありました。
長い階段を上ってお腹が空いたので、境内の茶店に寄り道を。
ピンクの桜でんぶが春らしい「桜いなり」をいただきました。夏には曲垣平九郎の梅の実でシロップ漬けをつくり、かきかき氷も出されるそうです。
お腹を満たした後は散策を再開。
NHK発祥の地である愛宕山には「NHK放送博物館」があり、エントランス前の広場では「陽光桜」という一重の濃いピンクの桜が満開でした。
NHK放送博物館側からは、階段とエレベーターで山を降りることができ、エレベーターと階段からの眺めは必見です!
下に降りると、愛宕トンネルの脇に出ます。トンネルのアーチにかかる桜の景色もインスタ映え間違いなしです。
愛宕山は木々に囲まれ、清らかな空気が流れるヒーリングスポットでもありますが、虎ノ門ヒルズや、東京タワー、増上寺もすぐ近く。春のお散歩のスタート地点としてぜひ訪れてみてください。
旅データ
- アクセス:東京メトロ日比谷線「神谷町駅」から徒歩5分
- URL:https://www.atago-jinja.com