豪徳寺は、小田急線豪徳寺駅から歩いて10分もかからないところにあるお寺です。
それほど大きくもなく有名でもないこのお寺に、ある物を求めて外国人観光客がこぞって押し寄せる場所があると聞いて行ってきました。
駅を降りてこじんまりした商店街を線路に沿って歩くこと5分。豪徳寺の看板が見えてきます。
看板からさらに5分ほど歩くと、豪徳寺の入り口に到着です。
門をくぐると道の両側には緑がたくさん。顔にかかるくらいの近さで植えられている木々に囲まれて先へ進みます。
どーんと、大きな香炉が登場です。成人女性の身長くらいはあります。
この奥に仏殿がありますが、今回のお目当てはこの仏殿をスルーして左へ曲がります。
すると右手に「招福堂」が見えてきます。今回の目的はここです。この招福堂にある「ある物」が外国人旅行客に大人気なのです。それは何かと言うと・・・
大量の招き猫!旅行客の方はこの大量の招き猫を見にここ大徳寺に訪れているのです。
そもそもなぜこんなに大量の招き猫があるのかと言うと、ここ豪徳寺は、桜田門外の変でも有名な井伊直弼をはじめ、井伊家のお墓がある菩提寺でもあります。
当時、井伊家は世田谷を領地としていました。井伊直孝(1590~1659年)がこのあたりを歩いていた時、1匹の猫が大徳寺に直孝を招き入れました。それがきっかけで井伊家の菩提寺となり、その猫に感謝をし招き猫が産まれたと言われています。
ここで願い事が叶った人がお礼に招き猫を置いていくのが風習となり、こんなにたくさんの招き猫が集まったらしいです。大きい猫から小さい猫まで。中には表情が違う招き猫もいます。
石仏のお膝の上にまで、ちょこんと座ってます!
どこに置くかはお供えする人にお任せのようですね。普通に置く場所がほとんど残っていないので、みなさんどこに置くかいろいろ考えているようです。
場所がなくて通路まではみ出している猫たちも。
お堂の軒下?こんな所にまで!奥にも1匹いますね。小さい招き猫は3cm程度。そのユルい表情と2頭身スタイルがかわいらしいです。
もう、視界が招き猫で埋め尽くされています。一心不乱に写真を撮っている間にも外国人旅行客の方がいらっしゃって、同じように写真をたくさん撮られて行きました。
そう言えば、招福堂の手前にあった絵馬も猫が描かれていました。
この招き猫たちは、サイズ違いで全6種類あり、豪徳寺内で購入してお供えできるとのことなので、訪れた際には記念に1匹仲間を増やしてあげてみてはいかがでしょうか?
旅データ
・アクセス:東急宮の坂駅から徒歩5分