寺社

【港区】豊川ダ枳尼眞天を祀る「豊川稲荷東京別院」で七福神めぐり

正門

青山通りを赤坂見附から青山一丁目へ向かう途中、赤坂御用地の近くに「豊川稲荷東京別院」はあります。

豊川稲荷東京別院外観

江戸中期、徳川吉宗の時代に町奉行として活躍した大岡越前守忠相公は、故郷である三河国(愛知県)の豊川稲荷を熱心に信仰していました。

赤坂一ツ木町の屋敷内には、本尊である「豊川ダ枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)」の分霊を祀っていたのだそうです。大岡越前の没後、明治20年に豊川ダ尼眞天が大岡邸から遷座し、現在の場所に豊川稲荷東京別院が創建されました。

本殿

実は豊川ダ枳尼眞天は仏法の神様なので、豊川稲荷東京別院は正式名を「宗教法人 豐川閣妙嚴寺(とよかわかくみょうごんじ)」と言います。

豊川ダ枳尼眞天が白い狐にまたがっていることから、通称「豊川稲荷」として親しまれるようになりました。稲荷と呼ばれるだけに、境内にはたくさんの狐の姿が見られます。

子だき狐

大岡越前が町奉行として活躍し、旗本から大名へと出生した人物であることから、立身出世、また盗難避けや失く物などにもご利益があるといわれ、芸能関係者など著名人からの信仰が厚いことでも有名です。

正門

境内で「七福神めぐり」ができることも、豊川稲荷の特徴です。この日は赤坂見附に近い「山門」から、七福神をまわってみることにしました。

恵比寿天

恵比寿天

青山通りに面した山門を入ってすぐ右手が「恵比寿天」です。右手に釣り竿、左手に鯛と、釣りをする姿の恵比寿天は、商売繁盛、漁業繁栄にご利益があるそうです。

寿老尊

寿老尊

恵比寿天の並びで微笑みを浮かべているのは、老子が天に昇り仙人になった姿といわれている「壽老尊」です。中国の不老長寿の神様で、右の手に持つ鹿の杖は、長寿の証といわれています。

大黒天

大黒天

本殿の前には、神槌を手にしたインドの台所の神様「大黒天」が、米俵の上に立っています。金運増長、開運招福の神様といわれ、黒くなってマメに働くことから大黒天といわれているのだそうです。

福禄寿尊

福禄寿尊

大黒天の近くには、長いあごひげに大きな耳たぶが福々しい、「福禄寿尊」がいらっしゃいます。福は子孫繁栄、禄は財産、寿は健康長寿と、三徳揃った平和の神様です。

布袋尊

布袋尊

紅白の千本幟の近くにデンと座っているのは「布袋尊」。中国の神様で、開運や良縁にご利益があり、小柄ながら大きな太鼓腹が目を引きます。

背負っている大きな袋は堪忍袋ともいわれ、現世の欲望を達観した大らかな表情です。良縁にご利益もあるそうですよ。

毘沙門天

毘沙門天

その近くには、インドの神様「毘沙門天」が。四天王のひとりで「多聞天」とも呼ばれ、とても凛々しい表情です。

多聞天というのは、「すべてのことを一切聞き漏らさない知恵者」という意味だそうで、開運福徳、智慧出世の神様です。

弁財天

弁財天

本殿脇には小さな池があり、七福神では紅一点の神様「弁財天」が、柔和な表情で迎えてくれました。ビワを抱えている弁財天は音楽の女神でもあるので、豊川稲荷を訪れる芸能関係者が多いのだそうです。

弁財天の財はお金。銭洗弁天ということで、こちらの池でお金を洗っていく人も見かけました。

千本幟

境内にご祈願のために寄進された、紅白の「千本幟(せんぼんのぼり)」がずらりと並んでいる様子も、豊川稲荷ならではです。

「三神殿」近くでは、有名人の名前が書かれた幟もたくさん見かけました。

霊狐塚

奥の院への参道近くにある、たくさんの狐が輪になって並べられた「霊狐塚」も必見です。元は信者から納められた霊狐が並んでいたそうで、鎮座100年祭を記念し、霊狐塚が建立されました。

ひとつひとつ違う狐の表情を眺めているだけでも、時間が経つのを忘れてしまいます。

授与所

青山、赤坂という、港区の繁華街の近くとは思えないのが、この豊川稲荷です。幅広い年齢層の方を見かけましたが、静かなので、ゆっくり時間をかけて境内を歩き、よい時間を過ごせます。

子宝観音

七福神だけでなく、境内には「子宝観音」や「身がわり地蔵」など、たくさんの仏様もいらっしゃるので、お願いごとのある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。