寺社

【江東区】都内随一の美しさ!藤の香り漂う「亀戸天神社」の藤まつり

平橋

「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

これは学問の神様といわれ、梅をこよなく愛した菅原道真公が詠まれた歌です。

菅原道真公をお祀りし、下町の天神様として江戸時代から広く庶民に親しまれているのが、江東区亀戸の「亀戸天神社」です。

大鳥居九州の太宰府天満宮の神宮で、道真公の末裔であった菅原大鳥居信祐公が、神のお告げにより道真公ゆかりの飛び梅の枝で天神像を刻み、社殿を建立しようと諸国をめぐりました。

その後、江戸の本所亀戸村にあった小さなほこらにお祀りしたのがはじまりといわれ、350年を超える歴史があります。

花房「花の天神様」ともいわれ、早春の梅まつり、秋の菊まつりでも有名ですが、4月後半からの藤まつりで境内を染める藤の花は、都内随一の美しさです。

男橋境内は九州の太宰府天満宮にならって造られ、大鳥居をくぐると心字池が広がり、池には人の一生を表すという3つの橋、「男橋」「平橋」「女橋」が連なります。

朱塗りの太鼓橋の男橋と女橋は、半円に近いほどのアーチです。

生きてきた過去を表すという男橋の急な階段を上ると、眼下には藤棚が広がり、その向こうに東京スカイツリーが現れます。

広重風亀戸天神社を描いた浮世絵は数多く残されていますが、歌川広重は「名所江戸百景」の中で、藤の季節の男橋の様子を「亀戸天神社境内」という題名で描いています。

浮世絵のアングルを真似て写してみましたが・・・。

平橋平橋の上は、長く垂れた花房の写真を撮る人で大混雑!

藤棚2頭上では蜜をもとめ、たくさんの蜂が舞っていました。

幹境内には50株以上の藤が植えられているそうですが、1つの幹からつるを伸ばし、多くの花を咲かせる様は、植物の神秘と生命力を感じさせます。

弁天社平橋の途中にある「弁天社」は、太宰府天満宮の「志賀社」という神様をお祀りしています。七福神の一神として、福徳福智、芸能成就にご利益があるそうです。

女橋次の女橋は希望の未来を表します。

橋のたもとに立つ灯籠は、脚の曲線が琴の弦を支える琴柱に似ていることから「琴柱灯籠(ことじどうろう)」といわれ、優美なラインが特徴です。

五歳道真公女橋から降りると、左手にあるのが「五歳菅公像」です。

台座には5歳の道真公が庭の紅梅を見て詠まれたという、「美しや 紅の色なる 梅の花 あこが顔にも つけたくぞある」という和歌が刻まれています。

幼い頃から梅の花がお好きで、詩歌の才に秀でていた道真公の人となりがうかがえます。

鷽の碑並びには「鷽の碑(うそのひ)」が立っています。

“うそ”はスズメ科の鳥で、幸運を招くといわれますが、亀戸天神社では神職さんたちにより檜の「うそ鳥」が手作りされています。

うそ鳥1月には「うそ替え神事」が行われ、毎年新しいうそ鳥に替えることで、これまでの悪いことが「うそ」になるといわれています。

木彫りのうそ鳥は、素朴なかわいらしさですね。

本殿本殿の前は参拝者が長い列つくっています。

受験シーズンには、合格祈願に訪れる学生たちでさらに賑わいを見せるそうです。

学業祈願のお守りにはハガキがついていて、名前や受験校などを記入して送ると、合格祈願をしていただけるそうですよ!

紅梅殿橋を中心に歩いてみましたが、境内には弁天社を含め4つの摂社があります。

境内西側にある「紅梅殿」の前で、ふくらみ出した梅の実と出会いました。

境内には300本を超える梅の木が植えられていますが、6月には神職のかた自らが実は採取し、梅干や梅酒を作るのだそうです。

筆塚「書道の神」とも仰がれていた道真公にちなんだ「筆塚」や「松尾芭蕉句碑」をはじめ、境内には100近い石碑も点在しています。

藤棚心字池のまわりには露店がずらりと並び、境内は見所に溢れています。

藤まつりの期間中は、藤の花のライトアップもあるそうなので、爽やかな春の一日、ぜひ下町の天神様「亀戸天神社」を訪ねてみてください。